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2018年 2月 14日 「過程」と「目標」~黒田先生~
こんにちは!
冬休みの間にあまり合気道の稽古をしておらず、久しぶりに稽古に参加したら技も受け身も格段に下手になっていて、驚き半分悲しみ半分でした…黒田です!
3週間のブランクって大きいですね…。
もうすぐ合宿が始まるうえ昇級審査が近いので、もっと上達させようと思います。
さてさて、今日はこの話に関するテーマで書こうと思います。
皆さん、「一日休むと、それを取り返すのに3日かかる」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
運動系の部活に入っている人なら一度は聞いたことがあると思います。
読んで字のごとく、「休まずに練習に打ち込むこと」こそ大切だということですね。
これはスポーツに限らず、勉強においても当てはまります。
でも、私が今回言いたいのはこういうことではありません。
確かに「休まずに練習に打ち込むこと」は素晴らしいことですし、重要です。
しかし、これはやるべき「過程」であって成し遂げたい「目標」ではありません。
「休まずに練習に打ち込むこと」よりも、もっと大切なことがあります。
つまりどういうことなの?と思う人が多いと思うので、解説しますね。
たとえば、あなたはどうしても犬を飼いたいけど、お父さんがそれを許してくれないとします。
あなたは「毎日お父さんにお願いしよう」「犬の良さを分かってもらえるように説得しよう」と思い、それを実行しますね。
そうして1か月後にあなたの努力が実り、犬を飼えるようになりました。
この話における「過程」と「目標」は上の図の通りです。
あなたが実行した数々のことが「過程」で、「犬を飼う」ということが本来の「目標」です。
つまり、さっき言った「休まずに練習に打ち込むこと」は、「もっと上手くなりたい!」「全国大会に行きたい!」などという「目標」を成し遂げるための「過程」に過ぎないのです。
もし「休まずに練習に打ち込むこと」自体を「目標」としてしまったら、「自分はどうなりたいのか」「自分はどうすべきなのか」という具体的な目標が疎かになってしまい、意義のない練習になってしまいます。
練習は本来であれば、自分の強みを伸ばすためや弱点の補強、対戦相手に勝つためというような具体的な目標を達成するために行うものです。
何も考えずに行っていると「試合のための練習」ではなく、「練習のための練習」に成り下がってしまいます。
ただいま校舎では「冬の陣」が盛り上がっていますね。
どのGMも一丸となって頑張っていて、とても熱い戦いになっています!
でも、参加している低学年の方々は冬の陣のトーナメントを勝ち進むことを「目標」にしてしまっていませんか?
もちろん、そうではない方もいると思いますが、無意識のうちに冬の陣をモチベーションにしてしまっている方もいるのではないでしょうか。
GMのメンバーみんなで努力をして、トーナメントを勝ち進むことを目指すのは素敵ですし、ぜひとも王者の座を勝ち取ってほしいです。
でも、皆さんが目指すべきはもっと先、第一志望合格です!!
冬の陣で優勝を目指すのは、第一志望合格への「過程」です。
今の勉強のペースも、冬の陣が終わった途端に減速してしまったら意味がありません。
「目標」を間違えた勉強は、100%身につくとは限らないのです。
冬の陣が終わった後、これから自分はどうなりたいのか、そのために自分はどうするべきなのか、一度考えてみましょう!
★春休みにしたいこと★
合気道の合宿が終わったら、最近あまり触れていなかったベースの練習をしたいです!
指の運びがぎこちなくなっていると思うので、前のように弾けるように戻したいですね。
★明日の開閉館時間★
8:30~21:45
法政大学社会学部 一年 黒田英里馨